元々は化粧品にお金をかけるタイプではなかった
小学生で家を建てると決意した私は、就職してすぐ土地の固定資産税を払い始め、実家住まいだったので家にお金も入れて、その上で年100万円の財形貯蓄を組んでいました。
当然余剰資金はなく、手持ちは高校生のお小遣い程度。その中で洋服も買っていたので、格安化粧品しか持っていませんでした。
我慢の限界!浪費へ
友人達が4500円もするファンデを持っているのが羨ましく、それでもずっと夢の為に、家を建てる為に若い内から努力するのは当たり前だと歯を食いしばって、食事のお誘いを受けても500円以内のものしか頼まない徹底ぶり。
ただ、初恋の彼と別れ、不器用な恋が終わった瞬間!
一気に溜め込んだ怒りと羨望がヒートアップ!
今、考えると自暴自棄になりすぎですね。
グロスを塗って通勤電車に乗っている子が羨ましかった。
そんな程度です(当時100均コスメは優秀ではなかった)
それが、一気に数百万放り投げて、ブランド品や化粧品、服に散財。
そのまま限定化粧品やコフレキットなど、月に数万円を使うように…
持ってない色ありませんよね?と言われ
コスメオタクの友人も沢山出来ました。
そしてオフ会で初めて会った、家に外商が来てるお嬢様に
「持っていない色、ありませんよね」と言われ
それもそうよね、一生かけても使いきれない量ねと思いました。
綺麗じゃないから苦しいんだ。
綺麗じゃなかったから恋が終わったんだ。
そう、勘違いしていたんです。
当時は未だ、男性はメイクの色など見ていないと知りませんでしたし、
化粧品に頼ることで自分の嫌な面を見ずに済むとか
臭いものに蓋をするような感覚だったかも知れません
買うことで自尊心を保っていただけで、使っていない限定品が沢山ありました
コスメオタクのお部屋で紹介されるような量は持っていたのに
全くと言って良いほど自分の顔は好きになれないまま、生きていました。
一気に捨てたきっかけとは
マスカラの消費期限が1ヶ月と言うのは20歳で知っていました
(会社にもよりますが、目周りに細菌が繁殖したら嫌だと思い、一番短い説を採用しました)
ビューラーのゴムも、使っても使わなくても1ヶ月。(裏返して2ヶ月使ってました)
とある日、ネット検索してみたんです。
化粧品の消費期限。
フェイスパウダー・チーク2年
アイシャドウ半年〜1年 (液状は半年)
マスカラ・アイライナー3ヶ月
リップ1年〜1年半
さぁ、いよいよ使っていいものが決まってしまったのです。
雑菌の繁殖した化粧品で、綺麗になれるわけがない。
こんな1つ3,000〜6,000円もするようなものを
半年以内に使い切れてる?
そう思ったら、わたしは一体何に一生懸命になっていたの?と
虚しくなっていまいました。
消費期限の過ぎたものを大量に手放して、
期限内のものと、不足分で揃え直しました。
それからは誕生日を基点として、入れ替え作戦。
随時、消費しきったものの交換程度済んでいます。
現在では安いもの、旬なものを使い切って手放すように。
更にスキンケアも考え方を変えました
化粧品は「効かないこと」が法律で決まっていることを知ったのは、その数年後です。(心理的効果や、研究されてる世界を否定する意見ではありません、悪しからず)
え?あの何万円もかけていた化粧品でそばかすが消えなかったのは、そこ?と。
じゃあ効かないと分かったら、始めることはシンプル。
日焼けしない、乾燥させない、擦らない、保湿、食べ物。
今ではスキンケア代は月1,000円切っていますが、
寧ろ20年前よりも肌に自信があります。
化粧品マニアを辞めて楽になったもの
経済的負担と、心理的負担。
単純にアイテム数の少なさによる管理の負担。
場所の負担、収納の負担、時間の負担。
そこで出来た余裕で顔パックする方が私の心は元気。
勿論、化粧品方面でそこそこ有名だった過去もあるので
審美眼も磨かれており、嗅覚もあり、
化粧品を一桁二桁変えても、昔より確実にメイクが楽しいです。
複雑化したこだわりを手放すことで、
皮肉ですが綺麗と言われ始めました。
心からの笑顔は最高のメイクアップですよね。