プロカメラマンのNG行動とは①

プロになると見失うこと

わたし自身、今ではカメラを構えて
イオンモールカメラマン、自治体のお祭り公式カメラマン、
自主開催の撮影会などしておりますが…
素人時代に「撮影依頼」をして困ったことがあります。
カメラマンさんから来た連絡は
「納品は編集があるので2週間〜1ヶ月かかります」
「オンラインアルバムに納品しましたので
  1週間以内にダウンロードしてください」というもの。

専門用語、編集、オンラインストレージ
果たして、依頼者がわかる言葉を選んでいますか?

編集ってなんだよ

プロカメラマンさん、ごめんなさい。
本当にそう思ったのです。

撮られることに慣れていない、初めての人はそういう感覚なのです
当日せめて数枚でも貰えないかな?
編集ってなにをしているの??
そして、申し訳ないけど編集する前を知らないから、
編集に丁寧に時間をかけました、ということも
ど素人はわからないのです
何日も待ってこの仕上がり?と思うことすらありました。
(撮られた側が気にしている部分の編集ではないので、ね)

色味を補正したり、肌色を調整していますよって伝えて貰えたのなら
理解も出来たのですが、編集、だけだと
一体何日間も待たせて何をしてるんだろう?と
撮影の何倍も精神力を使って編集している「良さ」が
伝わっていないのです・・

自分の思う良さと、人が思う良さは違うもの

例えば顔の一部のくぼみとか、傷とかアザとか
コンプレックスって誰にでもありますよね
消してしまうのは嘘になるけど、ぼかして欲しい部分とか
当日だけ出来てしまった吹き出物は消して欲しいとか
見ているポイントは本人にしかわからないのです

カメラマンさんが例えそれを素敵!と思っても
お金を支払っている依頼人にとっては、
そこだけはなんとか編集してほしかったとしたら?

待たされる時間が長ければ長いほど、
期待値が上がると共にがっかり度も上がってしまうんです。
編集前に「特に気になる場所はありますか?
この補正なら◯◯円です」と
前もって話して置いて下さったなら、
こんなことを感じなかったのかも知れません。

オンラインアルバムがわからない

パソコンを持っていないご家庭もあります。
パソコンはあるけど、検索しかできないという人もいます。
オンラインアルバムで1週間以内にダウンロード⁉︎
1週間以内にパソコン教室にやり方を聞きに行けるかしら?
そうやって慌てふためく人も、います…

ギガファイル便で送りました
30daysで納品しました
カメラマンの皆様は、お仕事が終わってホッとします。
でも、お客様はその単語自体を初めて聞く人もいます。

最初わからなくてポカーンとした、というお話も聞きますし
わたし自身もポカーンとしました。
むしろ、分からなくて焦って血の気が引きましたよ。

例えば、ダウンロードまではしても
「解凍ってなに」
「zipファイルってなに」
「パソコンのどこに入ってるの?」
「どうやって開くの?」
「スマホしかないんだけど!」
「ガラケーしか持ってないんだけど!」

余談ですが、わたしの周囲では写真をLINEで送られたら困って
「プリントで欲しいんだけど」と言う派と
プリントで貰ったら仕舞い込んで見ないから
「データ以外要らないんだけど」と言う派もあるほど。
パソコン得意な方には信じがたいことかも知れませんが、
世の中にはパソコン不要な環境ってたくさんあるのです。

オンランインアルバムの片仮名を見ただけで
本当に苦手なんだけど、説明してよと
お困りのお客様が、もしかしているかもしれません。
お金を払って、鍵付きの宝箱が来た。
中身を買ったはずなのに、開けられないものが届いた。

それって、ショックですよね?

当時のわたしが思ったことは、
有料で良いから「使い方マニュアルも売って欲しかった」。
勿論インターネット環境は整っていましたが、
調べてもよくわからないものも残念ながら多いです。

オンラインアルバムの操作は
◯◯をお調べくださいとURLを貼ったり、
簡易マニュアル◯◯円です、と提案があったら安心です。

スマホで気軽にデータを見たい

よく分からないままに、なんとか試行錯誤して
データをスマホに落とせたとします。
だけどデータが大きくて、スマホ容量を圧迫。
泣く泣く大事な写真を削除している方もいらっしゃるかも?
わたしはオンラインでスマホ容量を一切圧迫せず
データを保管できる方法をお伝えしていますよ。
(スマホやパソコンなど突然壊れる可能性がある、
自然災害に弱い媒体「だけ」にデータを残しておくのは
危険過ぎます!!)

クラウドサービスをうまく活用すれば、
スマホ、タブレット、パソコンどこからでも
気軽にデータを閲覧、検索出来るようになりますよ。
(講座案内作成中です)

あなたの常識はひとの常識、ではない

知らないファイルで送信して、お客様が開けられなくて困ったケース
どこがわからないのかすら、わからない状態
専門用語でコテンパンにしないでほしい
なんとかやってるけどいつも綱渡りで不安
操作の前に言葉がわからない
外国語のようで身構えちゃう
家族任せで自分では触れない

そんな目線に立ち返ってみて下さい。
カメラマンが当たり前に出来る操作を、
お金を頂戴したお客様が理解出来ているのかどうか?
編集でこだわる時間も愛情なら、
お客様がカメラマンからの写真という贈り物を
楽しく開封出来るような声がけも愛情ですよね。

写真は人の輝きを切り取って、贈るもの。
お互い心地よく依頼したいし、納品したいですよね。